なごしのブログ
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こんにちは。
なごし住宅の名越です。
なごし住宅では廿日市市・広島市・岩国市で注文住宅、リフォーム、リノベーションを
行っている会社で、夏涼しく、冬は暖かく快適に過ごせる様な断熱性能を強みにし、長きにわたり愛着を持ち続けることができる長期優良住宅をお施主様と一緒に作り上げます!
今回は「におい・湿気・音…キッチンダクトで後悔しないために知っておきたいポイントとは?」についてお話いたします。
家づくりを考える中で、キッチンにこだわる方はとても多いです。
しかし、見た目やレイアウトに夢中になるあまり、「ダクト(換気)」の計画を見落としてしまう人が少なくありません。
そして住み始めてから、こんな悩みに直面します。
「せっかくの対面キッチンなのに、夕食のにおいが翌朝まで残ってる…」
「揚げ物をしたあとの湿気で、窓がベタベタ」
「換気扇の音が大きくて、赤ちゃんがびっくりして起きてしまう」
「壁の中のダクトに結露が出て、カビが…」
これらはすべて、「ダクトの設計が甘かった」ことに起因しています。
におい・湿気・音は“目に見えない不快感”ですが、日常のストレスとして確実に蓄積されていきます。
● このブログを読むことで得られること
• 快適なキッチンをつくるためのダクトの基本がわかる
● よくある課題/問題
☑ においがリビングに広がり、くつろげない
☑ 湿気で窓や壁が曇り、結露やカビの原因になる
☑ 換気扇の音が思った以上にうるさい
☑ 換気しているつもりなのに、空気がこもっている感じがする
● 何をすればよいのか?
キッチンダクトの排気性能・経路・設置位置・音などを、
建築段階でしっかり確認・計画すること。
とくに高気密・高断熱住宅では「換気の質」が暮らしの快適さを左右します。
● 用語の概要・定義
• キッチンダクト:
レンジフードから出た空気(におい・湿気)を外に排出する管のこと。
ダクトの長さ・曲がり・太さ・素材・接続方法で排気効率が大きく変わる。
第1種=吸気・排気とも機械で行う(高性能だがコスト高)
第3種=吸気は自然、排気は機械(コスト抑えつつ安定排気)
ダクト経路に強いファンで、騒音が少なく、壁付けやアイランドキッチンに向く
● HOW(どのように?)
ステップ①:静かでパワフルなレンジフードを選ぶ
【具体例】
Aさん宅では、価格を優先してプロペラ型換気扇を採用した結果、
→ 揚げ物のにおいがリビングに広がり、翌朝まで残ることも。
→ 夜の料理中に子どもが音で起きてしまうトラブルも。
→ 改善策として、シロッコファン型の静音タイプを採用。
ファン音は40dB以下、家族との会話にも問題ありませんでした。
ステップ②:ダクト経路はなるべく短く、直線に
• 配管が長く曲がりが多いと、空気の流れが弱くなり排気効率がダウン
【具体例】
Bさんはキッチンの背面側に排気口があったため、ダクトが壁の中で4回も曲がる設計に。
→ 湿気が抜けづらく、冬に壁紙が湿ってカビに。
→ 再工事でダクトの曲がりを2カ所に抑え、換気効率が改善。
ステップ③:排気口の位置にも注意を
• 隣家の玄関や窓の近くだと、においのトラブルになる可能性も
【具体例】
Cさん宅では、排気口が玄関脇に設置されていて、来客時にカレーのにおいが…
→ 排気口の位置を側面外壁へ移動して解消。
ステップ④:換気システム全体とバランスをとる
• 高気密住宅では、排気だけが強いと外気が逆流することも
【具体例】
Dさん宅では24時間換気(第3種)との連携不足で、冬場に冷たい空気が逆流。
→ レンジフードに逆流防止ダンパーを追加し、空調トラブルが解消。
● 行動リスト
1. 設計打ち合わせ時に「キッチンダクトの位置と構造」を確認
2. ダクトルートと排気口の位置を図面上でチェック
3. ショールームやモデルハウスで換気扇の音と排気力を体感
4. 「静かでにおいが残りにくいキッチンにしたい」と設計士に伝える
● 結果どうなるのか?
• 換気扇を回していても、テレビや子どもの声がしっかり聞こえる
● まとめ
キッチンは、毎日使う「家の中心」。
だからこそ、“におい・湿気・音”といった目に見えないストレスを防ぐための工夫がとても大切です。
キッチンダクトは見た目には現れないけれど、暮らしの質を大きく左右します。
設計段階で少し意識するだけで、住んでからの後悔を大きく減らせます。
「見えないところ」にこそこだわって、家族みんなが快適に過ごせるキッチンを手に入れましょう。
家づくりでお困りのことありましたらお気軽にご連絡ください♪
本日はここまでとなります。
ありがとうございました。
株式会社なごし住宅
〒738-0033 広島県廿日市市串戸4-4-51