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2026/09/26

第2回 豊かな暮らしには、「余白」がいる。

前回、

「豊かな暮らしって、なんだろう。」

ということを書きました。

今回は、その「豊かさ」と
家の広さについて考えてみます。

最近の家づくりでは、

断熱性能。

耐震性能。

防犯性能。

さまざまな性能が

ずいぶん進歩しました。

デザインも洗練されています。

一方で、

「ゆったり暮らすための広さ」

については、

あまり語られなくなったように感じます。

国は長い間、

豊かな住生活を実現するための

戸建住宅の広さの目安として、

25㎡×世帯人数+25㎡

という水準を示してきました。

4人家族なら125㎡。

約38坪です。

ところが今では、

30坪以下の家も珍しくありません。

もちろん、

大きな家が必要ない人もいます。

でも、

私たちは本当に、

広さを必要としなくなったのでしょうか。

子どもが突然、

ギターを弾きたいと言うかもしれない。

娘がピアノやダンスを

始めるかもしれない。

お父さんが実家に置いていた

大量の漫画を持ってきたら、

子どもとの共通の楽しみに

なるかもしれません。

子どもが独立すれば、

家族を連れて帰ってきて、

孫と一緒に食卓を囲む日も来るでしょう。

年齢を重ねれば、

1階だけで暮らしが完結することが

ありがたくなるかもしれません。

広い土地なら、

子どもが車を持つようになったとき、

3台目の駐車スペースを

つくれるかもしれません。

庭でBBQをしたり、

植物を育てたり。

今は想像していない暮らしが、

そこで始まることもあります。

私は、

「必要ない」のではなく、
 

「ないから、しない。できない」

だけなのではないか

と思うのです。

最近は、小さな家を

「ミニマルな暮らし」と

表現することがあります。

でも、

ミニマルとは本来、

余計なものを減らすことで、

時間や心に余裕をつくることです。

家を小さくしすぎることで、

趣味の場所も、

人が集まる場所も、

将来の使い方もなくなってしまうなら、

それは本当に「ミニマル」なのでしょうか。

家を建ててからも

人の暮らしは何十年と続き、

変わり続けます。

だから私は、

今必要なものだけを

ぴったり収める家より、

これから何かが始まる「余白」のある家

も、暮らしには

必要なのではないかと思います。

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