住まいのコラム
日本の家・木の家
〜夏は涼しく冬は暖かく〜
吉田兼好の徒然草のなかにこんな一節があります。
『家の作りようは、夏をめねとすべし』
高温多湿の日本では、エアコンの無い時代は軒の出を深く取り、日差しを遮ることで夏の暑さ対策をしていました。
なごし住宅の家は木造軸組み工法。この伝統的な工法の中にある先人達の知恵を受け継ぎ、屋根を支える垂木は45×90mm品を採用(45×45が一般的)。
また、最近屋根は2階だけという家も多いですが、住まい造りの先輩に習い、一階部分にも屋根や庇を設ける等の工夫も、機械に頼りがちな我々現代人にとって必要なことかもしれませんね。
木の住まいを実感してください
なごし住宅は、自由な間取りを実感できる木造軸組み工法による注文住宅。だから思いのままの空間演出、その人に合わせた工夫を自在に盛り込んで個性豊かに表現できるのです。
木造住宅の良さはやはり何といっても木の持つ風合い・手触り・温もりですね。思わず触れてみたくなる、それが木の魅力。感触・質感を生かすためには、直接手が触れる箇所(手摺・ドアレバー・壁のコーナー部分等)には木製のものを使うのもいいかもしれませんね。
木材の基本性能
- 木には優れた調湿機能があり、湿度が低いと水分を出し、高いと吸ってくれます。また、ホルムアルデヒド等も吸着し、シックハウス対策にも有効とされています。
- 抗菌性、防虫性の高い材種があります。(ヒノキ・ヒバ・クスノキ等)
- 耐水性、耐湿性の高い材種があります。(ヒノキ・ヒバ・スギの心材・クリ・米スギ・サクラ等)
- 断熱性に優れた材種があります。(キリ・スギ等)
- 木は二酸化炭素を吸収し、酸素を吐き出します。また廃材となった際にも有害物質を出さずに消去することができ、また古材を再利用できる等、地球環境に優しい素材です。
- 実は耐火性能も高く、1分間に約0.6mmしか燃えないといわれているので、30分経過しても燃えた部分は約18mmです。一般的な柱の寸法は約10cmですから、決して木造住宅は火に弱いとはいえないはずです。
- 古くなっても強度の劣化が少ないとされています。特にヒノキは伐採後300年位、強度が増し続けるといわれています。また古くなると愛着と味わいが出てきます。
- 主要な成分α-ピネン(植物から放出される香り)の吸収は、緊張状態を抑える効果(森林浴効果)が実験で報告されています。
- 木は五感に潤いを与えてくれます。手触りは人に優しく、暖かみのあるということは皆さんもご存知でしょう。現在は実験の段階ですが、目を閉じて木を触った時に血圧は低下し、また積極的になでた時には脳の活動が活発になると報告されています。
木の欠点と対処法
- 腐る
木にも腐りやすいものとそうでないものとがあります。心材と辺材の使い分けや、湿気に気をつけましょう。乾燥状態が続けば木は腐りません。ですから床下の換気などの正しい施工と適材適所で長持ちできる住まいが造られます。
- 割れる・狂う
柱・梁などの構造上重要な箇所にはよく乾燥させた材料を使用することで、施工後の変化を軽減することができます。床や腰壁などについても同じ事がいえます。ですが、湿度の変化に応じて多少の伸縮・反り・ねじれが出ても、天然材料なのですから当然自然現象と心得ましょう。
- 傷がつく
全く傷がつかない木はありません。これも硬い木を適材適所に用いましょう。多少のへこみや傷なら濡れタオルをあてアイロンをかければほとんど目立たなくなります。(但し、変色・汚れ等には注意してください)
- 価格が高い
樹種や樹齢によって当然価格差がありますが、それ以上に差が出るのはフシがあるかないかです。フシはそこに枝があったということ。その木が生きていたという証です。フシがあることで強度に差が出ることはあまりないので、最近多い自然派住宅のようにフシのある材料を多用すれば、かえって素材感やデザイン性が出てきて、そのうえコストダウンにもつながります。